AR開発環境(SDK・ライブラリ)の比較まとめ

AR(拡張現実)を開発するためには、AR用の開発環境(SDK・ライブラリ)を用意します。

本日はそんな開発環境の種類と、それぞれの特徴・比較など行います。
これであなたもARが作れます!

ARには3種類ある

まず前提知識として、ARには以下の3種類が存在します。

・位置認識型
・マーカー型
・マーカーレス型

3種類それぞれの違いについては、弊社が運営するVRメディア「VReachブリーチ」のAR記事にて解説しています。

AR Tool Kit

特徴

・無料(オープンソース)
・マーカー型 / マーカーレス型に対応
・Unityで開発可能
・iOS、Android、、Windows、Mac、Linux、FLASH、Hololensなどのプラットホームに対応

ライセンス

無料(オープンソース)

Vuforia

VuforiaはQualcomm社のARライブラリで、ARスポーツで有名なHADOの基礎技術としても使われています。
Unity2017.3でUnityに統合され、従来のVuforia機能に加えARCore,ARKitの機能と組み合わせて使うことが可能になりました。

特徴

・マーカー型 / マーカーレス型 / 位置認識型(GPS)
ExtendedTrackingを使えばマーカーが外れても追従可能。平面画像だけでなく立方体や3Dオブジェクトなどもマーカーにできる
・認識精度が高い
・Unityに統合された
・ARCore,ARKitと組み合わせて使える。これによりマーカーレスや複数人でのAR空間共有が可能に。

ライセンス

https://developer.vuforia.com/vui/pricing

無料で開発可能。有料版だと1回499ドルや月額99ドルなど。

AR Tool Kit(無料)とVuforia(有料)の違い


・認識精度: 互角
・色味: Vuforiaの方が色味がある
・安定性: Vuforiaに軍配
・GPS機能: Vuforiaのみあり

ARKit

iOS11以上で動作するApple製のARライブラリ。
https://developer.apple.com/jp/arkit/

Xcode単体で開発する方法と、UnityにARKitプラグインを導入して開発する方法がある。

特徴

・iOSでのみ動作する
・マーカーレス型(マーカートラッキングは出来ない)
・カメラとセンサーを元に3D空間内の相対座標を取得する形式のポジショントラッキング。絶対座標は取得できない。
・ポイントクラウド取得(現実空間に存在する物体の3D座標取得)が可能

技術情報

ARKitができる事、できない事
 ※垂直平面の検出は、現在ではARKit1.5で可能となっています。
ARKitの判定プロセス

ライセンス

無料で開発可能。

ARCore

ARKitのGoogle(Android)版。

Tango

GoogleのARプラットホームで現在は閉鎖。
今後はARCoreへ移行するとのこと。

SmartAR

ソニー製のARプラットホーム。
http://www.cybernet.co.jp/ar-vr/products/smartar/

特徴

・マーカーレス型
・Unityで開発可能
・iOS, Androidアプリ、Windows PCアプリ、デジタルサイネージなどでの利用
・高精度で画像認識
・3D空間認識

ライセンス

開発は無料で出来るがウォーターマークが付く。

Wikitude SDK

https://wikitude.grapecity.com/products/wikitudesdk

特徴

・マーカー型 / マーカーレス型 / 位置認識型
・XcodeやAndroid Stuido、Unity、Cordova、Xamarinなどの開発環境に組み込める
・Javascript
・トラッキング機能
・物体認識機能
・ターゲットのクラウド管理
スマートグラス向け開発に対応

ライセンス

開発版はウォーターマーク付きで無料。

wikitude

Kudan

特徴

・独自のKudanSLAM技術を利用し、センサーを必要とせずカメラ画像から空間を認識(ハードウェアに依存しない唯一のアルゴリズム)
・ローエンドのハード (単眼カメラ、モバイル プロセッサー)、他のセンサーや周辺機器 (深度センサー、ステレオ カメラなど) との統合、プロセッサーへの組み込みなど、フレキシブルに対応
・マーカーレス型 / 位置認識型(GPS)
・Unityで開発可能

Kudanの強み・優位性がよくわかる記事。
https://jp.techcrunch.com/2016/07/05/kudan-raises-200m-yen/

ライセンス

開発版無料(ウォーターマーク入り)
有料版は年間16.5万円
https://www.xlsoft.com/jp/products/kudan/price.html

AR.js

https://github.com/jeromeetienne/AR.js

特徴

・WEB AR向け
・javascript
・A-Frameと一緒に使う

比較表

海外サイトに比較表があったので転載。


(引用元)

まとめ

・Vuforiaが安価で万能な印象。
・完全無料で粘りたいならARToolkit一択。ただし若干機能落ちする(比較表参照)
・位置認識型ならWikitudeが有名どころ。Vuforiaでも出来そう。
・SLAM、ハードウェア依存の脱却などはKudan
・SmartARも高精度っぽい印象なので、精度を求められるプロジェクトでは選択肢に入る。

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